神様はシナリオを書かない

夜凪のろの雑記です。

ケルト

民族音楽が好きなのだけど、造詣が深いとか言うことは全くない。ただだらだらとYouTubeで「××のようなケルト音楽まとめ」とかを聴いている。
詳しくなりたいと感じても、その先にいる人間が怖い。詳しくなることで手に入る色々なことを捨ててまでして、傷付くのを避けている。どうやら「こんなのも知らないんだ」と思われたくないらしい。保身一直線だから何も行わず、何にも詳しくならず、好きなんだよねとしか言わず、自分の中で完結させる。
つまみ食いのようにそうやっていろんなものを食べては箸を置くことを繰り返している。
とにかく戦いたくない。多分生きていくということは戦うことにすごく似ていて、何をするにしたって戦うことになるのだ。プログラムの中でエンカウントするのではなく、常にオンラインプレイで生身の人間とアバターではない身体でエンカウントして、持ち得る技を使って戦って、そこで初めて経験値が入る。
それは分かっているのだけど、戦いたくない。負けるのも怖いけれど、その前に、エンカウントした時のあの雰囲気が怖い。
あ、これは強大な壁だ、これを超えてその先にいる人たちと戦わなければ経験値が得られないと感じた瞬間から、空を仰ぐようにして壁に目をやると足がすくむ。
結局恐怖心が全てを阻んでいて、その恐怖心がどこから生まれているかというと自分の内側からなので、それを壊せば強大な壁を前にしても戦闘態勢に入れるんじゃないか。どうだろう。
色んな人間がいて色んな思想があって色んな情報がある世界が大好きなのは間違いないけど、にしても母体数が大きすぎる。もう一個一個と対峙して腰を据えてやっていくしかないのだけど、にしても膨大すぎる。私が成し得るはずもないじゃないかって途方にくれる。
今まで手に入ったと感じた経験がないからそういうことになる。やっぱり箱を一個でも多く開けなきゃ。
民族音楽を聞きながら本を読もう。好きな作家がオススメだと言った本を読む。
ところで百年の孤独を安く譲ってくれる人はいないかな。主体性がないな。買えばいいのに。あれを読んだらとりあえずは百年の孤独に向き合ったことになる気がする。気がするだけ。
5年くらい前は千字書くことなんてすぐだったのに千字が割とキツくなっている。全部トレーニングからやらなきゃいけないの?大変なとこだねここは。